UVインデックスとは、紫外線の強さを指標化したものです。強さは5段階で分けられています。2020年の鹿児島県を見ると、9月と10月も「中程度」となっているので、夏だけでなく、秋も紫外線対策が欠かせません。
肌老化を引き起こす原因の8割は、加齢による「自然老化」ではなく、「光老化」が占めていると言われています。光老化とは、紫外線を長時間浴び続けることで、シミやシワ、たるみなどの老化現象が現れることです。皮膚がんの発生にも関係しています。きれいな肌を保つために日頃のUVカット対策が大切です。
人の体には活性酸素に対する防御システムが備わっています。その一つが「抗酸化酵素」です。抗酸化酵素を作り出す力は年齢とともに衰えてしまいます。ビタミンCなどの抗酸化力を備えた栄養素を意識的にとるようにするといいでしょう。
紫外線は波長の長さによってA波、B波、C波の3種類に分けられます。一番短いC波はオゾン層に吸収されるので、地上には届きません。肌に影響をもたらすのはA波とB波です。B波は夏から秋にかけて多く降り注ぎます。一方、A波は1年中同じように降り注ぎ、波長も長いので、窓ガラスも透過して肌にまで到達します。
SPFはB波、PAはA波を防ぐ強さを表します。SPFは数値が大きいものほど、B波により日焼けをするまでの時間を遅くすることができ、PAは「+」が多いほどA波に対する防御効果が高いです。しかし、SPFとPAが強いものほど、肌への負担も高くなってしまいがちです。炎天下でのレジャーと近所への買い物では紫外線の強さも大きく異なるので、状況に合わせて日焼け止めを使い分けましょう。
日焼け止めには、紫外線防止効果を発揮させるために、普通の乳液やクリームの成分に加えて、「紫外線防止剤」が配合されています。紫外線防止剤は、「紫外線吸収剤」と「紫外線散乱剤」の2つに分けられます。子供用として売られているものや、 皮膚の敏感な方用の日焼け止めは紫外線散乱剤のみを含んでいるものが多いです。
皮膚のタイプ(スキンタイプ)は日焼けをしたときの反応によって、国際基準で6種類に分類されています。この基準で日本人に多いのはタイプⅡからⅣくらいです。メラニンが多いほど肌の色は黒くなり、紫外線に対して抵抗性があります。
日焼けした肌は一種のやけど状態となっています。まずは冷たいタオルなどで時間をかけて十分に冷やすことが大切です。その後、乾燥を防ぐためにボディ用乳液などでしっかりうるおいを与えて。
日焼け止めは紫外線から肌を守ってくれますが、肌に残ったままにしていると、肌荒れや黒ずみの原因になることがあります。クレンジング剤を使ってきれいに落としましょう。
日焼け止めを塗るだけでなく、美肌に効果的な栄養素を食事でとることも大切です。ポイントは活性酸素の発生を抑える「抗酸化成分」を含んだ食材をとること。シミやシワなどの肌老化の予防が期待できます。また、紫外線以外に肌を老化させるものが「糖化」です。白米やスイーツなど糖質の多い食品のとりすぎには注意しましょう。