家を建てるには様々なステップがあります。
スムーズに進めていくためには余裕のある家づくり計画を組むことが欠かせません。
そこで、情報集めから、引き渡しを受けるまでの流れをまとめたので、参考にしてみてください。
どんなマイホームに住みたいのか思い描くことが家づくりの第1歩。
普段の生活を振り返り、暮らしたい地域や取り付けたい設備、部屋の広さなどの条件を家族で話し合い、イメージを共有することが大切です。
住宅雑誌や住宅会社のカタログなどを使って、好みに近い住まいの写真を集めましょう。
ノートに集めた写真を貼り付けて、気に入っている理由などを書き込むと、より理想のマイホーム像が具体的になっていきます。
お互いが歩み寄れる妥協点を探すことがポイントです。
例えば、色を明るい色で統一するか、暗い色で統一するか意見が分かれた場合は、リビングは明るめに、寝室は暗めにというように、場所別でそれぞれの意見を採用できないか話し合いを。
家づくりを始めたらできるだけ多くの見学会に行ってみましょう。
取り入れたい間取りやデザインを見つけたり、設備の使い心地や部屋の広さなどを実感できたりと、マイホームのイメージが膨らむきっかけになります。
完成見学会
実際に暮らす人が作っているので、生活感のある住まいを見学できます。
中には家を建てた人から体験談や住みごごちなどを聞けるイベントも。
モデルハウス
モデルハウスでは、設備や性能に最高ランクのものを採用しているところがあります。
ポイントを絞って、マイホームに取り入れる部分を見つけましょう。
構造見学会
建築途中の家を見学できるので、住まいが完成してしまうと見えない構造部分を確認できます。
より詳しく家のことを知りたい人は参加してみて。
見学会とあわせて、住宅会社が開催している「家づくりセミナー」などにも参加してみましょう。
住宅のプロから直接、資金計画やライフプラン、家づくりの考え方などについて色々なことを教えてもらえるメリットがあります。
家づくりを成功させるためには建物だけでなく、土地選びも大切なポイントです。
広さや場所など様々な希望があると思いますが、全てを満たす土地を見つけるのは難しいもの。
優先順位をつけて、最良のものを見つけましょう。
建築会社を3社ほど絞り込んだら、予算や新居への要望などを同じ条件で伝えて、間取りプランと見積もりを依頼します。
どこまでの費用が含まれいるか、希望通りの仕様になっているかなどを確認しましょう。
依頼した間取りプランと見積もりをもとに、住宅会社を決定します。
家づくりは、メンテナンスまで考えれば一生の付き合いになる可能性もあるので、会社選び、担当者選びは慎重に行いましょう。
住宅会社の担当者と打ち合わせを重ねて、設計内容を詰めていきます。
オプションを追加していくと、予算オーバーしてしまうことがあるので、あらかじめ優先順位を決めておくことが大切です。
間取りや仕様などプラン内容を詰めていき、まとまったら、「工事請負契約」を結びます。
契約後の変更は追加費用が発生することもあるので、注意が必要です。
住宅ローンを借りる金融機関を決めて、申請します。返済は長期に渡るので、借り換えや繰り上げ返済を視野に入れて検討しましょう。必要書類については金融機関によって違うので、住宅会社の営業担当に確認を。
建築工事が始まる前に「地鎮祭」を行います。
神主を招き、工事の安全を祈願する儀式です。
費用は地域や建築会社によって異なりますが、神主へのお礼である玉串料や、儀式で使用するお供え物代などがかかります。
柱や梁などの骨組みが完成し、屋根に棟木を取り付ける際に「上棟式」を行います。
今後の工事の安全を祈願する儀式であると同時に、職人をねぎらう場でもあるので、もてなすための食事や飲み物を準備します。
工事が終了したら、完成した住まいの仕上がりが契約通りか、傷や汚れ、不具合がないかなどを確認して、問題がなければ引き渡しを受けます。
新居への引っ越しをスムーズにするためにも、荷物の整理や役所での手続きなども計画的に進めておきましょう。
※今回、ご紹介した家づくりの流れはあくまで一例です。住宅会社によってはスケジュールが前後するので、契約先に事前に確認をしましょう。