□ 物の収納場所が決まっていない
□家が片付いていないので、散らかった状態が
当たり前になっている
□子どもが片付ける必要性を感じていない
片付かない家の原因の一つが、物の置き場所を家族で共有できていないことです。 自分だけでなく、家族が物を使うときの動線なども考えて、みんなが出し入れしやすい収納場所を決めましょう。
「寝る前におもちゃはおうちに帰るべきだよね」と子どもに声を掛けるなど、「〇〇する前に〇〇する」と次のアクションに移る前を片付けのタイミングにしてあげると、習慣化しやすくなります。
マグネット付きの収納アイテムを活用すれば、床置きをせずにすみので、掃除がしやすくなり、家事時短につながります。何をどこに置いてあるかが明確な上に、子どもの成長に合わせて収納の位置を変えられるメリットも。
有孔ボードを使った制服の収納場所。フックに制服をひっかけるだけと簡単なので、子どもでも続けられます。
教材が入ったランドセルは意外と重く、子どもにとっては持ち上げるのも一苦労…。棚に置く収納なら放り込むだけですみます。
すべて1箇所に子どもが使うものがまとまっているので、「朝、制服に着替える」→「ランドセルを棚からとる」までの動線が短くてすみます。帰宅後もランドセルや制服の収納を習慣化しやすい環境です。
リビングは家族全員の物が集まります。家族みんなが片づけやすくするには周りに収納できる場所を確保することが大切です。
散らかりがちな学用品もファイルボックスやケースなどでアイテムごとにまとめましょう。
「子どもが片付けてくれない…」と悩んでいる方へ。その原因は、今の片付ける方法が子どもにとっては難しいからかもしれません。子どもの普段の生活動線や背の高さなどを考えて、収納場所を変えてみるのも一つの手です。
忙しく疲弊しきった状態では棚の扉を開けるのも億劫になるもの。一緒に片付けに向きあうことで、お客様の「一人でやらなくちゃ」という気持ちを少しでもやわらげたいと思っています。プロとしてお客様自身が気づけない視点を伝えながら、家族みんなが暮らしやすい整理収納をご提案いたします。
3児の母。各家庭にあった整理収納による仕組みづくりを提案。企業や小中学校などで講師も務める。ブログ「IEbiyori暮らしやすさのつくり方」では整理収納についての情報を発信中。著書に「片づけ日和」「50点家事」(ワニブックス)など。